今回は、紙アクセサリー作りのレッスン受講生の皆さんからいただいた様々なご質問の中をシェアします。
ここでお答えしているのは複数の方からいただいたご質問ばかりなので、「いわれてみれば自分も気になっていた!」と参考にしていただける内容もあるかと思います。
さっそく読み進めていただけたら嬉しいです^^
レッスンの内容について
Q1.仕上げ材がムラになってしまいます。どうしたらきれいに塗れますか?
ムラになってしまうのは、一度に付ける仕上げ材が少なすぎる・もしくは多すぎることが原因の場合が多いです。
その他の原因としては、筆が硬くなっていたり、モチーフに余分なボンドがはみ出ていたりすることも考えられます。
そこで、モチーフはボンドをつけすぎないように作成し、
仕上げ材を塗るときは、きれいな筆を一度仕上げ材に浸した後、容器のフチでよくしごいて余分な液を落とし、少量ずつ薄く塗ってみてください。
厚塗りをしたい場合も、一度に塗らずに薄く重ねるときれいに塗れます。
Q2, 作品にボンドの小さな塊がついて、見た目が悪くなってしまいます。どうしたら防げますか?
防ぐポイントは次の3つです。
①ボンドの量を多くしないこと(はみ出たボンドが固まって、見た目が悪くなるのを防ぐため)
②手についたボンドカスが作品につかないようにすること(手にボンドがついたらお手拭きなどでこまめにキレイにする)
③作品についてしまったボンドの塊は、ピンセットで取ること
Q3, 使っているうちに、アクセサリーパーツが外れてしまいました。どうしたらしっかり貼り付けられますか?
まずは制作時に、しっかり乾いて固定されるまでアクセサリーパーツを触らないようにします。
それでも外れてしまったら、モチーフとアクセサリーパーツの間に一枚紙を挟んでボンドで接着するとしっかり貼りつきます(基礎・前半コース「和紙糊」の平面版)。
一度アクセサリーパーツを貼りつけたところにはボンドの被膜ができるため、再度貼りつけようとしても付かない場合があります。
そんなときも、「一枚紙を挟む方法」で貼り付けることができます。
Q4, テグスを使うのが苦手なのですが、扱い方のコツはありますか?
回数を重ねると徐々に慣れますが、大体「3~5作品ほど作っていく中で感覚を掴むことができた」と言われる方が多い印象です。
どうしてもテグスを使うことにストレスを感じる場合は、いっそ「テグスを使わない」のも一つの方法です。
テグスを使わないで、例えば「揺れるピアスはどう作ったら良いか」「ネックレスはどう繋いだらいいか」。
方法はいくつかあります。ぜひ考えてみてください。
Q5,あるレッスンの作品を、上手に作ることができません。出来るようにならないといけませんか?
レッスンでご紹介している作品は、さまざまな技法をレクチャーするためにピックアップしている面もあります。
「絶対出来るようにならないといけない」と考えなくて大丈夫です。
もちろん出来るに越したことはありませんが、必ず同じ作り方で作らなければいけない、なんてことはないのです。
もし同じ作り方が難しい場合は、ぜひ「違う作り方で作れないだろうか?」と考えてみてください。
もしかすると意外な作り方を思いついたり、それによって新たなデザインを思いつくきっかけになるかもしれません。
のの製作所のレッスンの大きな目的は「作る時間を楽しみながら、自分に合ったアクセサリーを自在に生み出すこと」です♪
もっと枠からはみ出すくらいの意識でいた方が、思いがけないものが作れたりしますので、そんな気持ちで制作を楽しんでみてくださいね。
道具・材料・写真撮影について
Q6,クイリングスロットは、どのメーカーのものを使っていますか?
私が愛用しているクイリングスロットは「ヤマト」というメーカーのものですが、残念ながら現在は廃番になってしまいました。
細いクイリングスロットの候補はいくつかあるので、もしご興味あればご相談ください。
Q7,仕上げ材は、どのメーカーのものを使っていますか?
「パジコ」の「ホビー用水性防水材」を使っています。
ツヤありタイプ、ツヤ無しタイプをどちらも所有していて、素材や作りたいイメージによって使い分けています。
キットにお付けしているのは「ツヤあり」のタイプです。
Q8,他の仕上げ材を使ってもいいですか?
もちろん構いません。
クラフト用の仕上げ材は、多くのメーカーから様々な商品が出ていますので、仕上がりや使い勝手、防水性などを加味して、お好みのものをお使いください。
Q9,近所のお店では、好きな色の画用紙を見つけることができません。どこに行けば手に入れられますか?
一番は紙専門店がおすすめですが、その他にも画材を扱っているようなお店にも様々な色の画用紙が置いてあると思います。
近くに該当のお店が無い場合は、インターネットで探すと豊富な種類の紙を取り寄せることができますので、ぜひ検索してみてください。
Q10,どうしたら上手な作品写真を撮れますか?
自分で作った作品を素敵に写真に撮れたら嬉しいですよね。
上手な写真が「明るい」「ピントが合っている」「好みの雰囲気が出ている」だとすると、
「明るい」→明るい場所で撮る(できるなら自然光で)
「ピントが合っている」→シャッターを切る前に、必ずピント合わせをする
「好みの雰囲気が出ている」→どんな雰囲気で撮りたいのかを明確にして、それに合った背景を選ぶ
この3つのポイントを押さえることでクリアできます。
この質問は数名の方からいただいたので、詳しくはまた機会を作って解説できたらなと思っています。
オリジナルデザイン作りについて
Q11,発想力に自信がないのですが、私にもオリジナルデザインを作れますか?
もちろん作れます!
ただ、初めから「完全に自由に作っていいよ」と言われても、どこからどう手を付けたらいいのか分からないと思います。
そんな時は、少し「縛り」を作ってみるのがおすすめです。
例えば「〇〇というテーマで作ってみる」「この色で作る」「この場面で付けるアクセサリーを作る」など、何か一つ決まっているとそこをとっかかりにしてアイデアが浮かびやすくなります。
Q12,どうせうまく作れないと思うと、オリジナルデザインを作り始められません。
初めから上手に作れなくて当たり前なので、気楽にまずは作ってみましょう。
私自身も、新作を作るときなどは「一回目の試作だけで完成する」ということは殆どありません。
何かしら作ってみて「もっとこう作りたいんだよな」と思えたらしめたもの。
「じゃあ、どうしたらいいか」を考える→改善を繰り返すことで、徐々に理想の形になります。
なので、まずはパーツ一つだけでもいいので作ってみてください♪
Q13,失敗すると紙がもったいないので、試作の手が止まりがちです。紙を無駄にしない方法はありますか?
試作では何度かの失敗はつきもの。
紙を100%有効活用することは残念ながらできないと思います。
私自身も極力無駄にしない工夫はしていますが、やはり全て作品に活かすことは難しいです。
けれど、試作を重ねる中で見えてくるデザインがあったり降ってくる閃きに出会えるのもまた事実です。
作ってみないとどうなるかわからないからこそ、初期投資として思い切って使っていくのがおすすめです。
どうしても勿体無い場合には、裏紙などの紙を使って試作してみるのも1つの方法です。
Q14,デザインのアイデアは、どうやったら思いつきますか?
日ごろから「自分が好きだと思う形」に敏感になり、頭の中にストックをたくさん作っておくと、アイデアが湧きやすいです。
基礎・後半コースでの宿題「好きなものを10個挙げる」にチャレンジしたときのように意識していると、自然と身の回りのデザインが目に入ってくるようになります。
Q15,思いついたアイデアを形にするには、どうしたらいいですか?
とにかく手を動かして作ってみること。
出来上がったものに対して「何か違う」と思ったら「何が違うのか?じゃあどうしたら良いのか?」を考えて、そこを直してみてください。
Q16,他の人がどんなふうに作品作りを楽しんでいるのか知りたい!生徒様のエピソード①
のの製作所の「手作りキット」でペーパークイリングと出会い、紙アクセサリー作りをスタート。
初めはボーダーバディを使うときに、紙が滑ってしまうなど苦戦していたが、基礎・前半コース、後半コース、発展コースと進むにつれて着実にスキルアップ。
現在では、すっかり紙アクセサリー作りが生活の一部となり、自分の好きな色でオリジナルデザイン作りにもチャレンジしている。
作る時間以外でも、日々の生活の中で「あのデザイン素敵だな」「アクセサリー作りに生かせるかも」などと考えることが増え、生活にハリが出たとのこと。
Q17,他の人がどんなふうに作品作りを楽しんでいるのか知りたい!生徒様のエピソード②
「のの製作所」のオンラインショップで、紙アクセサリーを購入したことから、紙アクセサリーの存在を知った方。
ちょうど新しく何かを始めたい!と思っていたため、のの製作所のレッスンに興味を持ち、受講スタート。
現在は、仕事や子育ての合間にレッスンを楽しんでいる。
集中して作ることが、自分のためのリフレッシュ時間になっている。
レッスンのデザインを色違いで作り友人にプレゼントして喜んでもらったり、
職場等で身につけた紙アクセサリーを褒められたりしてやりがいを感じているとのこと。
Q18,他の人がどんなふうに作品作りを楽しんでいるのか知りたい!生徒様のエピソード③
ペーパークイリングを長年楽しんできて、作品販売経験もある方。
のの製作所のデザインを見て「こんな作り方があったんだ!」と驚き、自分でも作品をアクセサリーにしたいとレッスンスタート。
これまで知らなかった技法やアクセサリー作りの知識に驚きつつ、自分の作品に応用するため模索中。作品販売にも生かし、オンラインショップやイベントでの販売に力を入れていきたいとのこと。
プレゼント・作品販売について
Q19.作ったアクセサリーをプレゼントしたいです。手軽にできるラッピング方法はありますか?
せっかくプレゼントするなら、素敵にラッピングして喜んでもらいたいですよね。
ラッピングは、次の3つの要素を押さえると、プレゼント感が増します。
①台紙にセットする(アクセサリーのサイズ・雰囲気に合ったものを選ぶ)
②袋、もしくはギフトBOXに入れる(中身が見えるOPP袋などで包むとカジュアルなプレゼントに、台紙とお揃いのBOXなど箱に入れると特別感が出ます)
③リボンやシールなどで装飾する(アクセサリーの色に合わせたり、用途・季節に合わせて選ぶと◎)
例えば、カジュアルに包みたいのであれば、
台紙にセットしたアクセサリーを、ペーパークッションや薄葉紙()などと共にOPP袋に入れ、シールを貼付するなど。
贈る相手の方や、アクセサリーの雰囲気に合わせて楽しみながら選んでみてください。
Q20.おしゃれなラッピング用品はどこで購入できますか?
ラッピング用品は、100円ショップなどでも取り扱いがありますが、ちょうどよいサイズのものやイメージ通りのものが売っていなかったりもしますよね。
もしお近くにラッピング専門店などが無い場合、ラッピング用品はインターネットで取り寄せるのが便利です。
「アクセサリー ラッピング」などと調べると沢山のお店が出てきますが、私のお勧めはminneやクリーマなどのハンドメイドサイトです。
ハンドメイド作家が使っているような可愛い資材がありますし、一般的なラッピング専門のネットショップと違い、少量から購入できるのも魅力です。
手軽におしゃれなラッピング用品を見つけられますよ。
Q21.自分の作品を販売してみたいです。私にもできますか?
もちろん出来ます◎
作品販売には様々な方法がありますが、例えばオンラインでの販売なら、やろうと思えば今日からでもショップをオープンすることができます。
Q22.作品販売には、どんな方法がありますか?
作品販売には、インターネット上で販売する方法と、路面店やイベントなどで販売する方法があります。
始めるハードルが低いのは、インターネット上で販売する方法です。
ちなみにインターネット上で販売する方法には、次の3つがあります。
・minneやクリーマなどでお店を持つ方法
・自分のECサイトを運営する方法
・SNSなどで直接お客様とメッセージのやり取りをして販売する方法
ご自身の状況やスタイルに合わせて選ぶと良いと思います♪
さいごに
今回は、皆さんからいただいたご質問の一部をご紹介しました。
細かいテクニック的なことだけでなく、マインド面についてのご質問にもお答えしましたが、
あまり難しく考えず肩の力を抜いて、紙アクセサリー作りを楽しむためのヒントとして参考にしていただけたら幸いです。
もしこのQ&A集へのご感想や、他の質問などありましたら、LINEやメールにてお聞かせください。
それでは、次のレッスンでお会いしましょう♪